永遠に僕のもの

いんやー、すごかった。

あーでもなんなんだ、この感覚。


窃盗から始まり何人もの人を殺してるのに、あまりにも存在が美しすぎて、全然惨さを感じないんだよなー。

映画自体がすごくポップに描かれとるわけでもないのに、こんなに罪の意識を感じない殺人があるのかってほどに…


でもほんとにカルリートスくんはそういう感情のままいくつもの殺人をおこなってたんだよなー、きっと。

なんの罪の意識もなく、自分の才能をただただ昇華させるために邪魔なものがあれば消すくらいのあまりにも作業的に人を殺す。


それをあの綺麗すぎる容姿で行うとさらに芸術的になって…周りも引き込まれるし、美しさは色んなことを可能にしてしまうんだなー、虚しいほど。


そしてあのラモンとの絶妙な関係性も…なんとも言えんかった。恋焦がれるような目で見ることがあるかと思えば、あまりにも残酷に見捨てることもある。

タイトルに匂わせとるけど、カルリートスは永遠にラモンを自分のものにするためにあんなことをしたのかなー、やっぱ。

すごいな…なんか。


あまりにも人間の常識的なものから外れた世界の人間すぎて、目を奪われてしまう時点でカルリートスの手の中だわ、ほんま!


あまりにも美しくあまりにも残虐な殺人鬼。

個人的には映画見終わった後に見た感想で、同性愛者に対する偏見も描かれていたっていうとこにはなるほどってなったな。


カルリートスが逮捕された時のメディアの報道の仕方とか表現にね。


ロレンソフェロ!!!めっちゃ素敵でした。なんだあの色気…美しすぎる殺人鬼の役似合いすぎでしょ。ティモシーといいほんと美少年の力ってすごい。存在に説得力がありすぎるな。


あーすごかった!余韻!